この記事では「理学療法士はやめとけ」といわれる理由について解説します。理学療法士という仕事がピンと来ていない人もいるかもしれません。誤解されやすい「作業療法士」という職業との違いも合わせて見てみましょう。医療系の職業に興味がある人や、理学療法士の資格取得を考えている人は「やめとけ」と言われている理由や裏事情についても把握しておきましょう!
理学療法士はやめとけといわれる理由は?
「理学療法士はやめとけ」といわれる理由は、労働量に対して給料が見合わないという観点からの意見が多いようです。具体的にどのような仕事で、またどんな業務が辛いとされているのか見ていきましょう。やりがいのある仕事として知られていますが、生活のための仕事ですから、給料や待遇など総合的に見て判断してくださいね。
理学療法士はやめとけといわれる理由①平均年収が低い
「理学療法士はやめとけ」といわれる理由1つ目は、平均年収が低いからです。厚生労働省の職業情報提供サイト・jobtagによると、理学療法士の平均年収は432.5万円。そして、国税局の民間給与実態調査(令和4年)によると、全職種の平均年収は458万円でした。若干ではありますが、一般企業の年収を下回っていることから「理学療法士はやめとけ」といわれるようです。
理学療法士はやめとけといわれる理由②肉体的にも精神的にも辛い
「理学療法士はやめとけ」といわれる理由2つ目は、肉体的にも精神的にも辛い労働だからです。理学療法士は患者の身体回復をサポートするのが主な業務のため、患者を支えたり立ちっぱなしでリハビリのサポートをしたりと、過酷な労働環境にあります。患者の心情を気遣ったり、時には患者から苦情をぶつけられたりすることもあるそう。精神的・肉体的に辛い環境であることから「理学療法士はやめとけ」といわれるようです。
理学療法士はやめとけといわれる理由③就職の難易度が高い
「理学療法士はやめとけ」といわれる理由3つ目は、就職の難易度が高いからです。昨今理学療法士の数が増えており、令和3年時点で192,327人とされています。
【参考サイト:関西福祉科学大学】
理学療法士の数が増えていても、求人数は変わっていないので、近い将来理学療法士として就職するのが難しくなる可能性があるそうです。理学療法士は難易度の高い国家資格なので、取得したら必ず就職に就きたいですよね。この理由からも「理学療法士はやめとけ」といわれているようです。
理学療法士と作業療法士との違いは?
理学療法士と作業療法士との違いは、以下の通りです。
- 理学療法士:座ったり立ったりする基本的な動作能力の回復をサポートする
- 作業療法士:食事や入浴、就職など日常生活や社会復帰をサポートする
それぞれ、患者を支える領域が違うのですね。どちらも国家資格で、患者が基本的な身体動作能力を取り戻し社会復帰するのをサポートする大切な業務です。
理学療法士は痛みやしびれから解放される患者の顔を見る喜びを、作業療法士は患者が社会復帰する自信がつく喜びを一緒に感じることができ、やりがいのある仕事です。
まとめ
「理学療法士はやめとけ」といわれる理由について調査しました。理学療法士は人助けやサポートが好きな人にはぴったりの、人の笑顔のために働ける仕事です。しかし、それにもかかわらず年収が低いことや、労働が過酷なことが指摘されており「理学療法士はやめとけ」という意見がまん延しているのですね。もしあなたが理学療法士になることを考えている場合、現場の労働環境や報酬についてもよく知っておきましょう。