日本競馬は年間通して様々なレースが行われています。そして、そのレースにはグレードがあり賞金もグレードによって変わってきます。その中でも「G1」というグレードのレースが最も権威、賞金が高くなりすべてのホースマンが目指すレースです。
そこでこの記事では、日本の競馬「G1レース」の賞金がいくらなのか、他のグレードのレースの賞金はいくらか。また、その賞金の内訳まで解説していきます。
JRA(日本中央競馬会)のG1レース賞金ランキング
JRA(日本中央競馬会)主催のG1レースの賞金ランキングをご紹介します。
順位 | 1着賞金 | レース名 |
1 | 5億円 | 有馬記念 ジャパンカップ |
2 | 3億円 | 日本ダービー |
3 | 2億2000万円 | 天皇賞(春) 宝塚記念 天皇賞(秋) |
4 | 2億円 | 皐月賞 大阪杯 菊花賞 |
5 | 1億8000万円 | 安田記念 マイルチャンピオンシップ |
有馬記念(1着賞金:5億円)
有馬記念は、毎年12月に中山競馬場、芝2500mで3歳以上の競走馬で競われるG1レースです。レースはファン投票で選ばれた競走馬が出走するグランプリレースで年末の一大イベントとなっています。1956年に創設され、「中山グランプリ」という名称でした。
また、1996年には売上額が約875億円にのぼり、日本競馬での1レースの売上最高額となり、ギネス世界記録として残っています。
ジャパンカップ(1着賞金:5億円)
ジャパンカップは、毎年11月に東京競馬場、芝2400mで3歳以上の競走馬で競われるG1レースです。1981年に日本競馬の国際化を目的に創設された日本初の国際G1レースです。そして、2023年度にはワールドベストレースで日本競馬史上初の1位に選定され、世界的にも認められてきたレースです。
日本ダービー(1着賞金:3億円)
日本ダービーは、毎年5月に東京競馬場、芝2400mで3歳の競走馬で競われるG1レースです。1932年に競馬の本場イギリスの「ダービーステークス」を模範にして創設されました。そして、皐月賞・菊花賞とあわせて「三冠競走」をなします。また、日本ダービーに優勝することは、日本のホースマンの憧れで、日本競馬会の最高栄誉の1つです。
JRA(日本中央競馬会)のレースグレードと賞金
JRAにはG1以外にもG2・G3のグレードレースがあります。そのグレードレースや賞金について解説します。
JRA(日本中央競馬会)のレースグレード制
JRAのレースには重賞レース(G1・G2・G3)のグレードがあります。レースは格付けされ、格をあらわす「GRADE」の頭文字「G」を使い、GⅠ・GⅡ・GⅢの3つに分けられています。また、グレードレースの下には、「リステッド」「オープン特別」「3勝クラス」「2勝クラス」「1勝クラス」「新馬・未勝利」のクラスに分けられています。
JRA(日本中央競馬会)のグレード別賞金
JRAにはたくさんのグレードレースがあり、それぞれ賞金も異なっています。そのグレード別の賞金をご紹介します。
グレード | 1着賞金 |
GⅠ | 6,500万円~5億円 |
GⅡ | 3,800万円~7,000万円 |
GⅢ | 2,900万円~4,300万円 |
やはりG1レースの1着賞金が圧倒的に高額です。しかし、G2レースにはG1へ昇格待ちのレースがあり、そのレースになると賞金下位のG1レースよりも賞金が高額といった状態になっています。
G1レース賞金の内訳
レースの賞金はすべて馬主に入るわけではなく、その競走馬に関わる人に対して配分されます。内訳として、馬主に80%、調教師に10%、騎手に5%、厩務員に5%の内訳となっています。例えば、1着賞金5億円の有馬記念に勝った場合、馬主に4億円、調教師に5,000万円、騎手・厩務員に2,500万円ずつとなります。G1レースに勝つことは賞金面でも非常に夢があることがわかります。
まとめ
今回は、競馬のG1レースの賞金がいくらなのか、他のグレードの賞金や内訳についても解説しました。G1レースの1着賞金は高額でどんどん上がっていっていることもわかりました。また、海外のG1レースは日本よりも高額な賞金が出るレースもあるのでチェックしてみてください。そして、この記事を参考に、賞金やレースのグレードを理解することで、また違った視点で競馬をみてみるのも良いのではないでしょうか。