この記事では「放射線技師はやめとけ」といわれる理由について解説します。放射線技師は社会的地位の高い職業ですが、やめとけといわれるのはなぜなのでしょうか？意外な待遇や放射線技師の実態、難易度など、あらゆる理由で「やめとけ」といわれている現状を解説していきます。放射線技師を目指している人や、放射線技師の求人を探している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
放射線技師はやめとけといわれる理由！
放射線技師はやめとけといわれる理由は複数あります。放射線技師は国家資格であり、医療従事者として社会に必要不可欠な職業ですよね。しかし、世間一般では「放射線技師はやめとけ」という声が多いようです。ここからは、その理由について掘り下げていきます。放射線技師という職業を考えている人は、やめとけという声もあるのだという事実を知っておくだけで、就職活動に活かせるでしょう。
放射線技師はやめとけといわれる理由①就職先が少ないから
放射線技師の就職先は、CTやMRIなどの検査機器を備えた医療機関です。そのため、一般的なクリニックなどに勤めることはできず、地方では特に就職先が見つかりにくいことがあります。職業情報提供サイトの「jobtag」によると、放射線技師の有効求人倍率の平均は1.12倍であることが分かりました。求職者1名に対し何件の求人が登録されているかを数値化したもので、放射線技師の求人が少ないことが分かりますね。
放射線技師はやめとけといわれる理由②仕事内容が過酷だから
放射線技師の仕事は過酷で、ミスが許されません。また、放射線技師の人数は各医療機関で多くなく、有資格者が1名のみ在籍しているケースも多くあります。そのため、なかなか休めず代わりがいないという状況になってしまうことも。勤務時間も長くなりがちなので身体的にもきつく、またプレッシャーのかかる仕事なので精神的にもつらいことがあるでしょう。
放射線技師はやめとけといわれる理由③独立できないから
放射線技師は、医療職の中で独立できない仕事です。たとえば医師や歯科医師、薬剤師やマッサージ指圧師など、独立して手広く業務をする人がいますよね。しかし、放射線技師はのもとに放射線治療や検査を行うことが法律で定められています。
【参考資料：厚生労働省】
そのため、独立して収入を拡大しようとしても叶わないのです。
また、放射線技師は10~20年勤め続けて、やっと日本の平均年収に到達する計算になります。勤務先によって時給や月給が違いますので、より稼ぎたい場合には条件の良い医療機関を探すことになるでしょう。
【参考サイト：厚生労働省】
放射線技師はやめとけといわれる理由④被ばくするから
放射線技師は「被ばくして早死にする」という情報が出回っています。しかし、厳密にいうとこの情報はやや誇張されたもので、放射線技師になったからといって必ずしも被ばくし早死にするとは言い切れません。
しかしながら、放射線を扱う仕事なので少しは被ばくする可能性もありますし、覚悟は必要です。それでも、放射線技師や医療従事者が被ばくする量は生命に影響がない程度に管理されていますので、早死にすることには直結しないでしょう。
放射線技師はやめとけといわれる理由⑤ルーティンワークだから
放射線技師は医療職ですが、実はルーティンワークであることが多いそうです。訪れた患者のレントゲンやCTを撮影するのが主な仕事のため、日々同じ業務を繰り返すことになります。また、医師の指示で仕事をするため、自分から行動を起こすことはありません。指示に対し実直に動ける人には向いていますが、自分で判断したい、行動力を活かしたいという人には不向きでしょう。
まとめ
「放射線技師はやめとけ」といわれる理由を調査しました。放射線技師は国家資格を持った職業であり、医療機関において必要不可欠な存在です。しかし、意外にも年収が高くなかったり、その上業務が過酷で負担が大きかったりと、やめとけといわれる理由には納得するものもありました。もし放射線技師を目指している人がいれば、こういった意見もあるのだということを知っておくだけで、より良い仕事を選べるでしょう。
