昨年開催されたFIFAワールドカップカタール2022で、今大会を制したアルゼンチン代表をグループリーグで撃破したことが大きな話題を呼んだサッカーのサウジアラビア代表。
そして昨年末、サッカー界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウド選手がサウジアラビアのクラブチームに電撃移籍を発表し、サウジアラビア サッカーが今、再び注目を集めています。
そこで今回は、サウジアラビアのサッカーリーグやサウジアラビア代表チーム、サウジアラビアでのサッカー人気についてまとめてみました!
サウジアラビアのサッカーリーグ
サウジアラビアのプロサッカートップリーグで、日本のJリーグに当たるものが「サウジ・プロフェッショナルリーグ」です。アジアの中でも大変レベルの高いリーグとして知られています。
リーグの呼び名はスポンサーによって変わり、2022-23シーズンは「ロシュン・サウジ・リーグ」と呼ばれています。
リーグでの優勝、準優勝、及びサウジチャンピオンズカップ優勝チームには、
AFCチャンピオンズリーグへの出場権が与えられ、リーグ3位のチームにはAFCチャンピオンズリーグプレーオフ出場権が与えられます。下位3チームは下部リーグへの降格となります。
その下部チームに当たるのが「サウジリーグ」で、サウジリーグは1部から3部で構成されています。
最近サウジアラビアのクラブチームに移籍したクリスチアーノ・ロナウド選手をはじめ、サウジ・プロフェッショナルリーグでは多数の外国人選手がプレーしています。本リーグのルールでは、外国籍選手の登録は1チーム8名が上限とされています。
国際大会での戦績
AFCチャンピオンズリーグでは過去に4回の優勝を経験していて、2004年と2005年にアル・イテハドが優勝し、2019年と2021年にはアル・ヒラルがアジアのクラブチャンピオンとなりました。
また、AFCチャンピオンズリーグの前身であるアジアクラブ選手権でも、アル・ヒラルが1991-92シーズンと1999-2000シーズンにアジアクラブチーム王者に輝きました。
サウジ・プロフェッショナルリーグに所属するチーム一覧(2022-23シーズン)
現在サウジ・プロフェッショナルリーグは下記16チームで構成されています。ちなみに、今シーズンよりポルトガル代表のクリスチアーノ・ロナウド選手が移籍したチームはアル・ナスルFCとなります。
チーム名 | ホームタウン | 昨シーズン順位 |
アル・ナスルFC | リヤド | 3位 |
アル・シャバブFC | リヤド | 4位 |
アル・イテハド | ジッダ | 2位 |
アル・ヒラルSFC | リヤド | 1位 |
アル・タアーウンFC | ブライダ | 12位 |
アル・ファトフSC | アフサーゥ | 8位 |
アブハー・クラブ | アブハー | 9位 |
ダマクFC | ハミース・ムシャイト | 5位 |
アル・イテファク | ダンマーム | 11位 |
アル・タエーFC | ハイル | 6位 |
アル・フェイハFC | アル・マジマア | 10位 |
アル・ラーイドFC | ブライダ | 7位 |
アル・ワフダFC | メッカ | 下部リーグより昇格 |
ハリージュFC | サイハット | 下部リーグより昇格 |
アル・アダルFC | アル・アハサー | 下部リーグより昇格 |
アル・バーティンFC | ハフル・アル・バティン | 13位 |
サウジアラビア代表について
サウジアラビア サッカー代表はアジアの強豪として知られていて、今回の2022 FIFAワールドカップのアジア最終予選では、日本と同じグループBに入り、グループ1位でW杯への切符を手にしました。
サウジアラビア代表のFIFAランキング
2022年12月22日に発表された、最新のFIFA世界ランキングではサウジアラビア代表は49位です。ちなみに、日本代表は20位で、アジアの中では最上位でした。
サウジアラビア代表の2022 FIFAワールドカップの結果
サッカーワールドカップ カタール 2022では、2大会連続6回目のワールドカップ出場となったサウジアラビア代表。グループステージではグループCで、今大会の王者であるアルゼンチン代表、ポーランド代表、メキシコ代表と戦いました。
初戦のアルゼンチン戦ではワールドカップ史に残る大金星を挙げるも、2戦目と3戦目は敗退。グループCでは最下位となり、1994年以来のグループステージ突破は叶いませんでした。
順位 | チーム | 試合数 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 |
1 | アルゼンチン | 3 | 2 | 0 | 1 | 5 | 2 | +3 | 6 |
2 | ポーランド | 3 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 0 | 4 |
3 | メキシコ | 3 | 1 | 1 | 1 | 2 | 3 | -1 | 4 |
4 | サウジアラビア | 3 | 1 | 0 | 2 | 3 | 5 | -2 | 3 |
サウジアラビア代表選手
今回のW杯カタール2022は、下記の26名で挑みました。26名全員がサウジアラビア国内のクラブチームに所属。海外のクラブチームでプレーしている選手は一人もいませんでした。
ポジション | 背番号 | 選手名 | 所属チーム |
GK | 21 | モハメド・アル=オワイス | アル・ヒラル |
1 | モハンメド・ファライ・アル=ヤミ | アル・アハリ | |
22 | ナワフ・アル=アキディ | アル・ナスル | |
DF | 17 | ハッサン・タムバクティ | アル・シャバブ |
3 | アブドゥラー・マドゥ | アル・ナスル | |
2 | スルタン・アル=ガナム | アル・ナスル | |
4 | アブドゥラー・アル=アムリ | アル・ナスル | |
12 | サウド・アブドゥルハミド | アル・ヒラル | |
5 | アリ・アル=ブライヒ | アル・ヒラル | |
6 | モハメド・アル=ブレイク | アル・ヒラル | |
13 | ヤセル・アル=シャハラニ | アル・ヒラル | |
MF | 20 | アブドゥルラフマン・アル=アブード | アル・イテハド |
26 | リヤド・シャラヒリ | アブハ | |
19 | ハッタン・バへブリ | アル・シャバブ | |
15 | アリ・アル=ハッサン | アル・ナスル | |
16 | サミ・アル=ナジェイ | アル・ナスル | |
8 | アブドゥレラー・アル=マルキ | アル・ヒラル | |
14 | アブドゥラー・オタイフ | アル・ヒラル | |
7 | サルマン・アル=ファラジ | アル・ヒラル | |
24 | ナセル・アル=ドサリ | アル・ヒラル | |
10 | サレム・アル=ドサリ | アル・ヒラル | |
23 | モハメド・カンノ | アル・ヒラル | |
FW | 9 | フィラス・アル=ブライカン | アル・ファテフ |
11 | サレー・アル=シェフリ | アル・ヒラル | |
25 | ハイサム・アシリ | アル・アハリ | |
18 | ナワフ・アル・アビド | アル・シャバブ・リヤド |
サウジアラビアでサッカーは人気スポーツ?
サウジアラビア国内で人気のスポーツといえばサッカーとバスケットボールが挙げられますが、その中でもサッカーが圧倒的な人気を誇っています。サウジアラビアのみだけではなく、アラブ諸国においてはサッカーは国技のような存在で、サウジアラビアでは国民の半数が熱狂的なサッカーファンといわれています。
2018年以前は女性のスタジアムでのサッカー観戦は禁止されていましたが、現在はアクリル板で区切るなどの条件付きで観戦が許されています。また、2021年にはサウジアラビア サッカー女子代表が新設され、2022年2月20日にセーシェル代表との国際試合も実現しました。
まとめ
今回は、クリスティアーノ・ロナウド選手が新天地に選んだ、サウジアラビアのサッカーリーグやサウジアラビア代表チーム、サウジアラビアでのサッカー人気についてまとめてみました。
サウジアラビア代表チームの選手は全員が国内リーグに所属していることから、国内リーグであるサウジ・プロフェッショナルリーグのレベルがかなり高いことがわかりました。日本代表の場合、今では半数以上の選手が海外でプレーしていますので、サウジアラビアはそれだけ国内での選手強化が可能ということなのでしょう。
サウジアラビアのクラブチームであるアル・ヒラルが、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ選手の獲得を狙うという報道も一部ではあり、今後もサウジアラビア サッカーから目が離せませんね!